訪問介護は、高齢者や障がい者の自宅に訪問して生活のサポートをする仕事です。「身体介護って具体的に何をするの?」「未経験でも始められる?」と不安に感じる方も多いでしょう。
私は介護福祉士として現場で働き、現在はサービス提供責任者(サ責)として訪問介護の現場管理も行っています。この記事では、訪問介護の仕事内容や1日の流れ、必要な資格、やりがい、現場でのリアルな悩みまで、私の経験をもとに初心者にもわかりやすく解説します。
1. 訪問介護とは?基本の仕事内容
訪問介護は、利用者の自宅で生活や身体のサポートを行う仕事です。大きく分けると以下の2種類があります。
身体介護 食事・入浴・排泄など、身体に直接関わる介助。例えば、入浴介助では利用者の安全を守りつつ、できるだけ自分で動けるよう支援します。体力と専門知識が求められる重要な仕事です。 生活援助 掃除・洗濯・買い物など、生活環境を整えるサポート。利用者の自宅環境を整えることで、生活の質が大きく変わります。私も初めて訪問した利用者宅で、整理整頓だけで表情が明るくなる瞬間を見たときは、とてもやりがいを感じました。
訪問介護では、利用者一人ひとりの生活リズムや好みに合わせて支援することが求められます。
2. 1日のスケジュール例
訪問介護は、訪問計画に沿って効率的に回ることが大切です。サービス提供責任者としての私の1日を例に紹介します。
午前:利用者宅訪問(身体介護・生活援助)、スタッフ指導 、記録作成、連絡帳の確認、次回訪問の調整
午後:追加訪問、会議、スタッフ相談 、翌日の計画作成、報告書提出
1日大体6.7件程、利用者宅の支援に入っております。
移動時間も多いため、効率的にスケジュールを組むことが必要です。ただ、利用者との会話やコミュニケーションの時間も確保することで、信頼関係を築けます。私も毎朝「今日はどんな気分ですか?」と声をかけることで、緊張していた利用者が自然に笑顔になる瞬間があります。
3. 必要な資格とステップアップ方法
訪問介護を始めるには、最低でも 介護職員初任者研修 の資格が必要です。
キャリアアップの例は以下の通りです。
初任者研修 → 介護福祉士 介護福祉士 → サービス提供責任者(サ責) サ責 → 訪問介護事業の独立・管理者
資格を取得することで給与アップだけでなく、独立や副業、半農半Xなど自由なライフスタイルにもつなげやすくなります。
4. 訪問介護のやりがいと大変なところ
•やりがい
利用者と密に関わり信頼関係が築ける 日常生活の変化を間近で感じ、直接サポートできる喜び 家族から「ありがとう」と言われる瞬間が励みになります。
•大変なところ
移動や身体介助で体力が必要 利用者の体調や状況に応じて臨機応変に対応する必要がある 緊急時の対応や書類管理など、責任の重さを感じることもあります。
5. 未経験者向けアドバイス
まずは現場で経験を積む:短時間・軽度利用者から始めると安心です。
傾聴力を磨く:利用者や家族、スタッフとの関係が円滑に働くポイント。
報告、連絡、相談は迅速に:利用者様の容態の変化や、仕事での悩み事がある時に役立ちます。
失敗は経験と捉える:何事も最初は皆、失敗します。反省して、改善点は探しますが自分を責めすぎないで、最初に失敗しといて良かったと受け止めましょう。
6. まとめ・キャリアの可能性
訪問介護は未経験でも挑戦できる仕事で、資格や経験を積むことで独立や副業、半農半Xなど自由な働き方にもつなげやすいです。
現場での基礎経験を積みながら、自分の理想のライフスタイルを目指す第一歩として最適な職種です。